台湾の馬祖列島とは?行き方や予算、おすすめ観光地を紹介〜媽祖信仰の聖地な台湾の離島
![馬祖のギリシャ-芹壁村](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9858.jpg)
馬祖列島まで行ってきました。
馬祖列島は、澎湖諸島・金門島・緑島・蘭嶼と同じ、飛行機でいける台湾の離島です。
このあたりは、その地理的・歴史的背景から台湾要素が少ないので、なかなか興味深い旅行になりました。
それに合わせて、高低差があり、景色がいい感じの島だったりもするので、写真とともに振り返りますよ!
![馬祖のイタリア-北竿島](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/937c7c7afa464b567b0eee03c7afac7e.png)
目次
台湾の馬祖列島とは
![媽祖さま](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720951.jpg)
馬祖列島は台湾の離島です。
昔々、道教の女神である媽祖さんが流れ着いた関係で馬祖列島と呼ばれています。
(そのままだとよくないから女偏を取ったらしい)
36の島から成っており、馬祖島という島はありません。
今は全体で人口が1万人ちょっといらっしゃるそうです。
馬祖列島の場所
馬祖列島は台湾島からこんなに離れています。
台北から200kmくらい。
対岸の中国からは約10kmで天気が多少悪くても肉眼で確認できます。
メジャーなエリアは上図の通り。
メインの南竿島、そのすぐ北にある北竿島。
東側に東引という町があり、南側に莒光という町があります。
空港は南竿島と北竿島にあります。
ちなみに今回僕らは南竿島から入り、北竿島から出ました。
馬祖列島の行き方
台湾から飛行機
![松山空港から国内線](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720800.jpg)
台北松山空港・台中清泉崗空港から南竿空港へ、台北松山空港から北竿空港に定期便があります。
運賃は片道2000元程度です。時間は1時間くらい。
松山・台中→南竿
南竿空港にいける定期便のスケジュールは以下の通り。
結構多くありますが、土日のいい時間はなかなか予約取れません。
僕らも本当は6月に行く予定だったのですが、飛行機がとれずに結局8月になってしまいました。
もし土日に行くなら早めに空席の確認をしたほうがいいです。
松山→北竿
南竿から船で15分の北竿にも空港があり、松山空港から往復できます。
便利。
台湾から船
![台馬の星](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2020/09/taima-01.jpg)
飛行機のほか、基隆から船で南竿・東引に行くことができます。
基隆→南竿→東引→基隆の便と基隆→東引→南竿→基隆の船が一日置きに就航しています。
基隆からは夜10時出発して翌朝に馬祖到着、
馬祖からは午前中(日によって違う)に出発して夕方に基隆到着。
中国の福州から船で台湾の馬祖に行く
実は中国からも行けます。
毎日船が出ていて、30分。
馬祖列島のおすすめ
ということで、ようやく馬祖列島観光で見てきたものをご紹介します!
馬祖の観光地
八八坑道
南竿空港の近くに八八坑道という軍事トンネル的なものがあります。
元々は軍事施設で南竿空港まで繋がっているらしいです。
その年中気温が一定に保てる特性から馬祖老酒の熟成場所として使われています。
![八八坑道](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720838.jpg)
甕がいっぱい並んでいます。
![八八坑道](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720851.jpg)
中にもズラーっと並んでいます。
無料でちょっと入れます。
![八八坑道](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720836.jpg)
説明が日本語であって便利っす。
馬祖酒廠
上の場所からあるいて3分くらいで媽祖の馬祖酒廠ってのがあります。
媽祖のお酒が展示してあって、買うこともできます。
![馬祖酒廠](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720864.jpg)
![馬祖酒廠](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720868.jpg)
試飲させてもらいました。
![馬祖酒廠](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720870.jpg)
歴代の入れ物が展示されています。
![馬祖酒廠](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720871.jpg)
便の他にも賞とか。
![馬祖酒廠](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720876.jpg)
言い訳程度に酒の製造工程的な展示もあります。
媽祖巨神像
街中からも見える媽祖さまの巨像があります。
媽祖巨神像に行く前にはトンネルを潜ります。
![媽祖巨神像](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720946.jpg)
トンネル、派手。
![媽祖巨神像](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720964.jpg)
でっかい。
30メートルくらいあります。
![媽祖巨神像の足元から見る天后宮](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720967.jpg)
左に見える天后宮に媽祖さまがいらっしゃるわけでございます!
馬港
馬祖にも盛り場があります。
![馬港観光夜市](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720999.jpg)
一応観光夜市となっていますが、、
![馬港観光夜市](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720996.jpg)
こんな感じです。
閑散としていますが、食事処がならんでいるので、ここに来ればものは食べられます。
僕らはここのピザ大王ってお店に行きました。
天后宮
ここに媽祖さまが祀られております。
![天后宮](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1730009.jpg)
鐵堡
![鐵堡](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9745.jpg)
中共を監視するところ!
![鐵堡](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2020/09/P1730056.jpg)
北海坑道
![北海坑道](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2020/09/P1730094.jpg)
中共襲来に備えてひたすら穴を掘りました。
めっちゃいい体。
![北海坑道](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2020/09/IMG_9746.jpg)
かなり広いです。150元でボート乗れます。
歩いて一周もできます。
津沙のビーチ
![津沙のビーチ](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2020/09/P1730038.jpg)
枕戈待旦の巨大文字
戈を枕に夜明けを待つ。
「中共が来てもやっつけてやるぞ!」と蒋介石が言ってたそうです。
芹壁街
ここから下は北竿です。
ここが噂の馬祖のギリシャ。
![芹壁聚落](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9873.jpg)
曇ってるので微妙ですが、台湾にはないですよねーこういうお家。
![芹壁聚落](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9880.jpg)
いい感じの写真が撮れました。
![芹壁聚落](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9887.jpg)
反対側から撮りました。
実はビーチが広がっています。
![解救大陸同胞](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9875.jpg)
亀島
芹壁のビーチから亀島という島が見えます。
亀の形してるんだって。
![亀島](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9872.jpg)
壁山觀景台
北竿島から空港を挟んだ向こう側が望めます。
向こう側の島の端っこにカジノを誘致する計画があったらしいですが、頓挫したんだって。
戦争と平和公園もここにあります。あと馬祖唯一の信号もここ。
![壁山觀景台](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9813.jpg)
戦争と平和公園
![戰爭和平公園](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9802.jpg)
国共内戦の資料とかあります。
ただ、金門島と違って大掛かりな殺し合いは行われませんでした。
島全体的に崖っぷちなので上陸しづらかったのでしょうね。
馬祖の食べ物
台湾で牛肉麺を喰らう人をやっていますが、媽祖でも色々食らってきました!
老酒麵線
![老酒麵線](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9738.jpg)
老酒の風味がする麺線。
賛否両論あり。
淡菜
葉っぱっぽい名前ですが、貝です。
ムール貝的な。美味しい。
![淡菜](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720988.jpg)
魚麵
これこそ馬祖名物の魚麺。
麺に魚肉が練りこまれているらしく、魚の風味がいい感じです。
これも好み分かれるのでしょうが、日本人なら美味しく食べられると思います。
![魚麵](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9828.jpg)
繼光餅
ベーグル的なやつに卵焼きはさんで食べます。
![繼光餅](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720990.jpg)
紅糟鰻魚
うなぎの唐揚げ、と説明を受けましたが、が。
![紅糟鰻魚](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720987.jpg)
そのほか食べたやつ
![これも魚麺!!!](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2020/09/P1730129.jpg)
芹壁村のカフェでのピザ
ぼんやり2時間くらい、潮風に当たりながら食べたピザ、よかった〜
![芹壁村のカフェでのピザ](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9870.jpg)
馬祖観光の予算
飛行機:往復4000元
宿 泊:1000元/1泊
お 車:貸切3500元、原チャレンタル500元
食費:1食200元くらいかな
南竿→北竿の船:160元
全部で7500元程度でした。
馬祖で撮った写真
![牛角](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720859.jpg)
牛角村という村があって、その入り口の石碑。
![南竿のポスト](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/P1720890.jpg)
なんか可愛い南竿のポスト。
![中華民国のなんか](https://taiwan-gyunikumen.style/wp-content/uploads/2019/09/IMG_9818.jpg)
プロパガンダな中華民国。
台湾の馬祖旅行、まとめ
ということで、とっても楽しかったです!
ビーチもありますが、海に入るのが目的なら緑島に行ったほうが良さそう。
国共内戦の軍事拠点もありますが、それを見るのが目的なら金門島に行った方が良さそう。
じゃ何しに馬祖へ行くのかって?
たぶん「そこに馬祖があるから」ではないでしょうか!
今度は船で東引にも行きたいなー。
おまけ:馬祖って台湾?
便宜上「馬祖は台湾の離島」という表現を使用してきましたが、実はちょっとおかしな表現です。
中華民国の実効支配している地域として「台澎金馬」という表現があります。
台湾島と澎湖諸島、金門島に馬祖列島という意味です。
なので、台湾と馬祖は別の地域な訳です。
別な地域なのに「台湾の媽祖」と表現するのはおかしいですよね。
ただ、現在は中華民国の実効支配地を単純に「台湾」と表現することが多いので、「台湾の馬祖」と表現しました。
わかりやすさを優先したので、ここんところは許してください。
ちなみに馬祖の人たちも台湾島へ行くことを「台湾へ行く」と表現します。面白いですよね。
これは澎湖諸島の人たちも金門島の人たちも同様です。
台湾で「台湾」の意味するところは、ある時は「中華民国実効支配地」であり、またある時は「台湾島」なわけです。
ちなみに、これと同様に(かどうかはしらんけど)台湾人は日本を「北海道+日本+沖縄」と認識しているきらいがあります。
例えば北海道から東京に行くことを「北海道から日本へ行く」と表現したりします。
しかし、北海道は日本国ではないと認識しているわけではないのです。面白いですよね。
「本州」のことを「日本」と言い換えているんでしょうね。
「日本国」と「本州」を、同時に「日本」と表現することに違和感を感じないみたいです。
併せてどうぞ