「台湾中級者」のレベル感ってどの程度なのか考察してみた

はいどうも、台湾について学ぶ人です、こんにちは。

 

さて、突然ですが、本ブログのテーマは「台湾中級者にも刺さる情報を」で運営しております。

 

その心は以前ツイッターで呟いた通りですので、引用しておきます。

私自身は上記の通りの価値観なので、自己評価では「台湾初級者」です。

 

ところで、では一体「何を以って各レベルの目安になる」のでしょうか?

 

ということで、今回もそれなりに真面目に考えてみました。

多少面白いと思うので、よろしければ最後までお付き合い下さい。

台湾レベルを4階級に分けてみた

まず、台湾に関してのレベル感は4階級に分けられるのではないか、という欺瞞に満ち溢れた設定を採用します。

 

で、各レベルと、その目安は以下の通りに、これまた勝手に規定しました。

 

台湾上級者:一線の研究者

台湾中級者:研究・真剣に勉強している人

台湾初級者:中級者と初心者の間の人

台湾初心者:台湾について知り始めた人

 

大体、こんな感じじゃないでしょうか?

 

次に、もうちょっと具体的に各レベルを見ていきます。

台湾上級者

まずは台湾上級者な人たち。

 

先ほどは「一線の研究者」と勝手に規定しました。

 

例えば先日、私が引用リツイートした元早稲田大学政治経済学術院教授・台湾研究所所長の若林正丈博士

引用リツイート文の通り、そもそもレベルが違いすぎます。

レベチ。

年季の入りっぷりがすごい。

もちろん学術レベル的にも問答無用に台湾上級者と判断してよろしいでしょう。

 

ただ、誤ってはいけないのは、年季が入っているから上級者かと言ったらそうではない

 

ここは重要なポイントなので、おいおい述べさせていただきたいと思います。

台湾中級者

次に台湾中級者な人たち。

 

先ほどは「研究・真剣に勉強している人」と規定させていただきました。

 

じゃ、どの程度の研究・どの程度真剣な勉強なのか。

実はこれが今回の文章の最大のテーマでございます。

 

最大のテーマなので、後ほど具体例とともに紹介いたします。

台湾初級者

そして台湾初心者な人たち。

 

これは「中級者と初心者の間の人」と規定いたしました。

まさに「中級者未満、初心者以上」です。

 

「初心者ではないな、でも中級者でもないな」という人は、台湾初級者なのではないでしょうか。

かくいう私も、この中に入るのではと自己認識しております。

 

「初心者」のレベルがわからなければ上記の判断もできません。

初心者は次の通り。

台湾初心者

最後に台湾初心者について。

 

これはまさに読んで字のごとく「初心者」であり、全くの無知の一歩先の方々という認識でよろしいのではないでしょうか。

 

「全く何も知らない、台湾ってどこ?」の先。

初級者と中級者の境界はどこにあるのか

と、いうことで今回の本題です。

「何を以って台湾中級者とするのか」です。

 

中級者のラインが定まれば、「中級者」か「初級者」か判断ができるようになります。

 

そういえば、先ほどの台湾上級者の若林博士早稲田大学台湾研究所の所長でした。

 

だったら早稲田大学のシラバス(授業内容)を覗いてみたら何か分かるかも!?

早稲田大学の台湾に関する授業・科目

調べて見ると、早稲田大学はシラバス(授業内容)が公開されていました。

 

なので、さっそくシラバス検索授業名に「台湾」が入る授業を検索してみました。

 

その結果は以下の通り。

早稲田大学文学部のシラバス
早稲田大学文学部のシラバス検索

以上の通り、16件の授業が検索にヒットしました。

(キーワード検索したら205件も引っかかったので、今回は「授業名」のみの検索範囲にしました)

 

しかも、本考察としては都合がいいことに、しっかりレベルの目安記載があります

 

上図の左から二つ目の項目「コース・コード」の数字が、レベルを表しています。

具体的には次の通り。

コース・ナンバリング制度について
コース・ナンバリング制度について

学部レベルから大学院レベルまでありますね、面白そう!

 

で、ちょっと上の図ではわかりづらいので、レベルごとに分けてみました。

 

それが以下の表です。

1
初級レベル
入門的・導入的位置づけの科目
台湾を知る(入門)
台湾をめぐる戦後東アジア国際関係史
台湾現代文化研究1・2
帝国思想と台湾1・2
2
中級レベル
発展的・応用的内容を扱う科目
台湾を知る(発展)
台湾通史(近世)1・2
台湾通史(近現代)1・2
中国語II選択A、B口頭表現(台湾留学・旅行会話)
6
修士レベルの科目
東アジア研究 (台湾)
地域研究としての台湾1・2

16件の授業がありましたが、まとめると3つのレベルに収斂しました。

 

では、次に各科目を見てみましょう。

早稲田大学の初級レベルな授業

まずは初級レベルから。

 

以下の4科目です。

台湾を知る(入門)

シラバスから抜粋。

 

授業内容を読むと、

私の本音「めっちゃ面白そうやんけ!!!」

 

もうね、第2回から第13回まで見て、全部面白そう!!

 

全部面白そうだからこそ、第1回のイントロダクションがめっちゃ気になる!!

台湾をめぐる戦後東アジア国際関係史

そして次!!おーーーーい!!これもなんだ!!!!????

 

すごいすごいw

これがレベル1かよw

 

一体どうなってんだ、よだれでてくるレベルw

面白そう!!

台湾現代文化研究1・2

あーもうっw

 

次から次へとwww

 

さっきから取り乱しっぱなしだw

 

興味が、台湾に関してこんなに興味があったのかというほど、掻き立てられているww

 

そんでこれは2学期に別れて「1」と「2」になっています。

「2」のシラバスの内容が以下の通り。

なんなのwwww

 

やばいwww

第7回 境界線上の民族
例外的なエスニック状況について、二つの事例について考える。

 

ってなにwww

例外的なエスニック状況ってなにwwww

 

だれか、出席して教えてくれw

 

もう、興奮して動悸がやばいw

帝国思想と台湾1・2

やっとレベル1の最後、、、もう参ったしたいw

はぁ〜これも面白そう。

 

20世紀初頭の台湾史って結構後回しにしがちなんですよね!

面白そうだー。

早稲田大学の中級レベルな授業

次に中級レベル。

 

もうね、正直、僕はこれ以上見なくていいですw

私は自身を「中級者になりたい初級者レベル」って認識でしたが、だめだ、わし完全に初心者ですわ

認識が甘かったわww

 

まいいや、ついでなので中級レベルも見ていきましょう!

台湾を知る(発展)

レベル1の授業の続き。

 

なかなか勉強しがいのありそうな内容!

ゲストスピーカーとか、誰くるんだろう。。

 

引き続き面白そうですね!

台湾通史(近世)1・2

レベル2に上がって新しい科目。

 

これもこれで面白そう!!

 

…だけど、シラバスの文体が個人的に気に入らないw

なんでこんな偉そうなのw

 

私はこの授業とらないと思います。

台湾通史(近現代)1・2

上と同じ先生で、とばしちゃお…

すいません、許してください。

中国語II選択A、B口頭表現(台湾留学・旅行会話)

これは語学の授業ですね。

 

きっと「中国語Ⅰ」を一年生で履修して、そのあと更に中国語を履修したい学生向けの授業なのでしょう。

それにしても、「台湾の中国語」の授業なんてやってるんですね、すげえ!

 

台湾中国語を紹介しつつ、台湾の文化についても勉強できちゃうみたい。

こんな特殊な語学の授業、台湾好きにはこれまた垂涎でしょう、面白そう。

 

教科書は「『青春遊學』日本人學華語」ですって。

アマゾンにないけどメルカリに出ているのを確認しました、興味があれば。

早稲田大学の修士レベルな授業

最後に修士レベル。

東アジア研究 (台湾)

あーなるほどね。

 

流石の大学院だわ。

求められてるアウトプットが学部と違いますね(同じわけない)。

地域研究としての台湾1・2

先ほどと同様。

 

この辺の単位をとるようになったら、中級者から上級者へって感じがします。

台湾についてのレベル分け、まとめ

ということで、一部取り乱しつつも、一通り見てまいりました。

 

僕ら外国人にとって台湾は所詮、外国のことなので、知っていなければいけないことではないのかもしれません。

ただ「台湾を知りたい」「体系的に理解したい」人は、自身のレベル感を直視してみてもよいのかも。

 

さて、最初の問題に戻ります。

「台湾中級者」のレベルとは?

これは学部レベルの単位を複数取得しているくらいの知識なのではないかなと、個人的に考えました。

今回取り上げた、大学院レベルの単位が取れていれば(正しくアウトプットできる程度の知識があれば)、自信を持って確実に中級者といっても良さそう。

 

 

とにかく、今回は私の恣意的な見解で恣意的なレベル分けをして見ました。

漫画「幽遊白書」でS級妖怪が「強すぎるやつは全部S。その中でもピンからキリまでいる」と分けられたように、上を見ればキリはなさそう。また、そんな中で、自分の興味あるところをガツガツ突き進んでみるのも面白いかもしれません。

 

繰り返すようですが、個人的には「台湾に住んでいるから」「台湾が好きだから」といって、必ずしも台湾に詳しくある必要はないと思っています。

なので、今回はレベルを「初心者」「上級者」という言葉で分けましたが、初心者が悪いとか、上級者が偉いとかではないとも思っています。

「好きこそものの上手なれ」と昔の人は言ったようですが、とにかく、個人的にはまだまだ自分の無知さ加減に打ちひしがれる日々です。

 

 

 

なんか最後はとりとめもなくなってしまいました。

やはり僕ごときの知識レベルでは「台湾中級者」を自認するのはオコガマシイことを再認識しました。

まだまだ読んでる本が足りないし、欠けてる必須知識が圧倒的に多い。

 

それでも「中級者にも刺さる(マニアックでニッチな)情報を」お届けできていたら、アマチュアブロガー冥利に尽きるというものです。

 

 

今回も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

 

最後の最後に「早稲田大学台湾研究所」の仲良し大学のシラバス検索リンクを貼っておきます。

同じように「台湾に関するどんな授業があるかな?」と検索してみても面白いかもしれません。

東京外国語大学

天理大学

独協大学

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