[2019年最新]台湾に暮らす人たちの人数〜台湾の統計を細かく見てみた
はいどうも、台湾で人口統計を眺めるのが趣味です、こんにちは。
台湾の政府発表統計を見ていたら収穫がかなり多かったので、備忘録代わりに残しておきたいと思います。
以下の目次からご自身のご興味があるところだけご覧になると、楽しいかもしれませんよ〜。
目次
台湾の地域別人口
まずは台湾に住む台湾人の地域別人口一覧です。
台湾には約2360万人の台湾人が住んでいることがわかります。
内政部戸政司の「戶數、人口數、性別比例及人口密度統計表」を元に作成しました。
※2019年1月現在の情報です。
台湾の人口トップの都市
この情報によると人口トップは新北市の約400万人。
皆さん大好きの九份や淡水、烏来温泉は新北市にありますよね。
新北市は、台湾北部に位置する中華民国の直轄市。2010年12月25日、台湾省管轄下の台北県から直轄市に昇格し、新北市と改称された。台湾地区最大の人口を有する都市で、中華民国の政治的中枢を為す台北市の衛星都市として発展した。そのため、市域は台北市と台北市の外港である基隆市の近郊を取り囲む形となっている。
-wikipedia
台湾の人口第2位の都市
人口2番目は台中市の281万人。
2017年に不動の台湾第二の都市であった高雄市の人口を抜きました。
台中市は、台湾中部に位置する、中華民国の直轄市。2010年12月25日、台湾省が管轄する台中県と台中省轄市が合併して新たに台中直轄市となった。人口はおよそ280.1万人の台湾第2の都市で、日本統治時代に「台中」という名称が作り出された。当時、静かで綺麗であるため、台中は「台湾の京都」と言われていた。
-wikipedia
台湾の人口第3位の都市
人口3番目は高雄市の277万人。
最近は韓國瑜市長が名物(?)で話題です。
高雄市は、台湾南部に位置する中華民国の直轄市。1979年7月1日、台湾省管轄下の省轄市から直轄市に昇格し、2010年12月25日に高雄県を統合した。台湾地区最大の面積を有する都市で、人口おおよそ277.3万、台湾第3の都市である。
-wikipedia
台北にはどれくらいの人数が住んでいるのか
実はここまで「台北市」が出てきていません。
台北市の人口を見てみると267万人で台湾では4番目の人口でした。
ただし、一般的に台北と表現する場合は「台北市+新北市」のことだったりするので、実質的に合わせて「台北650万」の都市と認識したほうが良さそう。
実際に、台湾では「雙北(二つの北、台北市+新北市)」とか「大台北」とまとめたりしています。
(ついでに基隆市を含めて北北基としたりもします。)
こうしてみると、台湾全土での人口が2360万人なので約1/4が台北に集中しているということがわかります。
台湾に住む外国人はどれくらい?どこに住んでる?
台湾に住む外国人の数、特に日本人の人口はどうなっているのでしょう?
ということで台湾に住む外国人数も調べたところ、合計約76万人。
これは「居留証を持った外国人数」なので、居留証を持ってない外国人(ノービザで出入りしている人たち)は含まれておりません。もちろん、不法滞在の外国人も含まれていません。
ちなみに「居留証」とはビザだと認識いただければ問題ないです。
これ以降の表は中華民国内政部移民署の「臺灣地區現持有效居留證外僑居留人數統計」を元に作成しています。
生データでは世界中の国々の皆さんの数字が出ていますが、今回は我らが祖国日本と、お隣韓国、欧米代表アメリカ、東南アジア四カ国に登場していただいております。
※2018年12月末日の情報です。なので「年末年始を台湾外で過ごした人は入っていません」。
台湾に住む外国人は、どこの国出身者が多い?
さて、台湾に住む外国人はどちら出身の方が多いのでしょう
台湾に住む外国人トップ
台湾に最も多く住む外国人はインドネシア出身者で25万人。
台湾に住む外国人第2位
台湾で2番目に多い外国人はベトナム出身者で23万人。
台湾に住む外国人第3位
台湾で3番目に多い外国人はフィリピン出身者で15万人。
台湾に住む外国人第4位
台湾で4番目に多い外国人はタイ出身者で6万人。
台湾在住外国人の人数まとめ
台湾に住む外国人は、インドネシア・ベトナム・フィリピン・タイ出身者が多く、合計69万人。
台湾に住む外国人が76万人なので、90%がこの四カ国の出身者という計算になります。
台湾に住む外国人の仕事は?
外籍労工がトップ
外国人の職業を見て見ると、76万人のうち、63万人が「外籍労工」です。
いわゆる外国人単純労働者で、主に製造業・介護業に携わっていることがわかります。
外労と略されたりしていますが、侮蔑的な意味を多分に含むので外国人が使用する際は注意が必要です。
特別なビザが必要なので日本人の外籍労工は1人もいません。言葉の定義の話ですね。
学生が2番目
学生が4万人で2番目に多い身分です。
台湾に住む外国人の仕事まとめ
台湾に住む外国人は単純労働者と学生がほとんどということがわかりました。
単純労働者と学生の合計で67万人、外国人全体の88%。
台湾に住む日本人はどこに住んでいる?
台湾に住む居留証を持った日本人は1.2万人。
そのうち台北に住むのが約7千人。
在台日本人の半分以上が台北エリアに住んでいることになります。
宜蘭市以下の非直轄市にはそれぞれ100人程度の日本人が住んでいるようです。
当初想像していたよりも少なくて驚きました。
たまに「○○(地方県)在住の日本女子」みたいな方をツイッターで見かけますが、かなり少数の貴重な一人ってことなんですね!
その他、金門島やポンフーといった離島にも日本人が住んでいることがわかります。
金門島に住んでる三人の日本女子、何者なのか気になります。
また、これは2018年12月末日の情報です。
なので「年末年始を台湾外で過ごした人は入っていません」。
実際、他の月と比較すると日本人の場合は、2500人程度少なくなっています。
さらに、外務省によると、台湾在住の日本人は21000人となっています。
仮に、年末年始旅行者を考慮しないにしても9000人の誤差は多すぎです。
外務省がどのようにこの数字を集計したか、元データを参照すると「日本台湾交流協会に調査を委嘱」とありました。
が、それは建前で実際は外務省の在留届の数値だと推測されます。
(建前なのは、日本と台湾の関係は複雑だからです)
では「在留届」の数が9000人も多いのはなぜでしょう?
おそらく台湾から帰国後に「帰国届」を出していない人が大勢いるのでしょう。
日本から海外へ行く場合は色々心配だから積極的にオフィシャルな届出をしますよね?
でもその逆は?
「しない人が多い」というのは十分考えられますよね?
※帰国届けを出さないと日本で転入届けを受け入れないようにすりゃいいのに、管轄官庁がちがうからなあ
あと、単純に「居留証なし」で「台湾に住んでいる」人もそれなりにいるはずです。
また、一般留学生も最初の数ヶ月は居留ではなく停留なので「居留証保持者」に入っていないはずです。
なので、実際の台湾在住者は1.5万人くらいかな、と僕は推測します。どうだろう。
台湾に住む台湾人と結婚している外国人、日本人の数は?どこに住んでる?
これまた(個人的に)興味深い情報です。
台湾には4.5万人の外国人配偶者が住んでいるようです。
特に台湾在住の台湾人と結婚している日本人は3100人。台北には1600人。
「台湾女子と結婚している日本男子」1545人のうち台北に住んでいる人数は744人。その中の10人くらいは個人的に友達ですが、つまり、まだまだ輪の広がる余地がありそう!!!(対象者はご連絡ください、友達になってください)
台湾に住む外国人配偶者はベトナム女子がダントツトップの1.6万人。全体の1/3ですね。
アメリカ男子が国別の男女比で高すぎ傾向。
台湾男子&アメリカ女子より、台湾女子&アメリカ男子のほうがカップルが多い。
面白い!
さらについでに見ると、日本人・台湾人のカップルは男女数がほぼ同じ。
高雄・台中がなぜか日男台女の比率高め。
日男が仕事で台湾に来ているというより、移住者が多いということかな?
台湾の永久居留証を持つ外国人の数は?
台湾は5年連続で住むと、更新不要の居留証を申請することができます。※その他にも諸条件あり
そこで、永久居留証を持つ人数を調べたところ1.5万人ほどいることがわかりました。
そのうち台湾の永久居留証を持つ日本人は2500人。
これは想像よりも少なかったです。基本的には「更新不要な居留証」ってだけで、無条件な永住権というわけではないので、資格があっても(手続きが面倒なので)申請する人が少ないのかもしれません。
まとめ
・台湾の人口は2400万人
・人口が一番多いのは台北エリア
・台湾に住む外国人は76万人、ほとんど東南アジア出身
・台湾に住む日本人は1.2万人(ビザなし or たまたま台湾不在の人を含めると1.5万人くらいか?)
・台湾在住の台湾人配偶者を持つ日本人は3000人。
・永久居留証を持つ外国人は15000人、うち日本人は2500人
その他
台湾女子と結婚した日本男子がその後どうなるのかの分析もどうぞ
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