台湾在住日本人の僕が日本に行って感じた「台湾人と日本人のコロナウイルスに対する姿勢」の違い

公開日:2020年2月25日
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はいどうも、私は台湾の台北在住の日本人です。

現在、台湾ではコロナウイルス関連の話題でもちきりです。

 

先日、そんなコロナ一色の台湾から、日本(東京)へ行ってまいりました。

色々と思うことがありましたので、つらつらと書いていきたいと思います。




「台湾人と日本人のコロナウイルスに対する姿勢」の違い

まず、色々と思うことがあったというのが、

「台湾人と日本人のコロナウイルスに対する姿勢の違い」

コレがあまりにも激しくて、興味深かったことです。

 

それぞれ書いていきます。

日本人はコロナ対策を頑張っているのか

僕が台湾から日本に行って非常に驚いたことは、

・電車内でもマスクしていない人が多い

・感染疑惑があるのに我慢して会社いっちゃう

・マラソン大会がマスク着用で開催された

・いつまでたっても中国人を出禁にしない

・ダイヤモンドプリンセス号の対応がガバガバっぽい

ことでした。

 

そもそも台湾では、世界最悪のパンデミックが起こっているかのような雰囲気です。

それを基準にしたら、日本の様々な対応は(本当にダメなのかどうかは別にして)、異様・異常に映ります。

 

これは僕自身が実際に体感しました。

本当に台湾人はコロナ対策で衛生的に頑張っているのか

一方、こちら台湾のコロナウイルスに対して国民総動員で行う対策は、

 

・中国人は台湾へ基本的に渡航禁止になった

・マスクは政府に買い上げられ、マイナンバー管理の元で薬局で限定販売されている

・街中では至る所で体温を測られ、外出時にマスクは必須アイテムになっている

 

こういった対策が奏功していることについて、日本人のツイッターでこんな意見を見かけました。

「台湾の衛生観念は日本を上回っていてすごい!」

 

そして、このツイートにはたくさんの賛同がありました。

ところが、僕個人的には懐疑的です。

台湾の対応は本当に衛生観念からくるものなのか

「台湾の衛生観念は日本以上ですごい」に懐疑的な理由はいくつかあります。

 

まず普段からそんなに公衆衛生に気を使っているか」という点です。

そりゃあ汚い国と比較すれば、衛生的です。

しかし、眉をひそめるようなこともたくさんあります。

 

 

次に、特に電車内では100%に近い人たちがマスクをしているのを見かけますが、これは本当に衛生観念からくるものなのでしょうか。

マスクをするとわかるのですが「つけたくないのを我慢しているのにあの人はつけていない、けしからん」という思いが出てきます。

そしてマスクをして居ない人に要求するわけです「マスクをしなさい」と。

 

実は、普段の日本でも同様の構造によく遭遇します。例えば「うるさくもないのに電車内で電話で通話できない」のと似ています。

「日本人は静かなのではない、単純にみんなが電話を我慢しているから電話を我慢しなければいけないだけ」なのです。

要するに、台湾もこれと同じ「衛生的なんじゃない、みんなが我慢してマスクしているからマスクしているだけ」なのではないか。

 

 

さらに「日本人だと認識されて睨まれた」「日本人だと認識されてタクシーを乗車拒否された」いう日本人の意見も見かけました。

ここまでくるとヘイトに近い、非理性的な感情が容易に見て取れます。

 

このように、一事が万事、一連の騒ぎは盲目的にビビりすぎているだけと捉えられなくもない気がします

 

 

そもそも今回の対応で、紙が不足しそうだという噂でティッシュすら買い占める国民性です。

2年くらい前にはちょっと値段が上がりそうだからとトイレットペーパーの買い占めも起こりました。

さらには、台風前に毎度食材がスーパーから消えるのも目の当たりにしています。

 

「すごいツイートの人」は立体を恣意的な側面でのみ捉えて「衛生観念すごい」だけが見えただけなのではないかと思えてしかたありません。

 

つーか、死ぬのがそんなに怖いなら、交通マナーを啓蒙した方がよっぽど有効な気がします。

結局は自分自身で適切な情報を適切に取得して、正しく判断していくしかない

結局のところ信頼できる情報を取捨選択して、正しい方法で正しい対応を自分なりに決断していくしかないのでしょう。

 

・マスクは感染予防に本当に意味があるのか

・日本の対応は正しかったのか、台湾から日本へは行かないべきなのか

・日本から台湾へは渡航自粛するべきなのか

 

しかし、信頼できる情報が本当に信頼できるのかわからないから難しいところですよね。

我々は昔「大本営発表」で苦しんだ記憶があるし。

盲目的に皆と同じ方向に進むのは「白痴」である

ということで、自分で正しい情報を持って、正しく判断したいよね、という結論にしました。

ところで、ここである秀逸な文学を思い出しました。

 

それは、戦後文学 坂口安吾「白痴」という短編小説です。

坂口安吾は「堕落論」などで有名な日本近代文学の代表です。

 

この作品は第二次世界大戦末期主人公と白痴の女性の物語です。

白痴というのは知的障害者のことで、当時は普通に使われていた言葉です。

 

主人公の隣の家に住む白痴の女は知的障害のため、何を言っても反応が悪い。

ところが物語の一番の盛り上がりのシーン、空襲からみんなと一緒に逃れているとき、主人公が白痴の女に「本能に赴くまま、みんなと同じ方向に行くと死ぬぞ!」と言います。

すると、普段反応が悪い白痴の女が思わぬ反応を見せて、主人公が猛烈に感動する、というシーンです。

 

「何も考えられないはずの白痴が、自分なりの意思表示をして、魂が揺すぶられた」って話です。

奇しくも「白痴」というワード、中国語の意味は皆さんご存知ですね。

 

短編小説なので、軽く読めます。

ちょっと時間ができたときにでもどうぞ。

ちなみに、青空文庫でも読めます。
 →青空文庫 坂口安吾「白痴」
  

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