[台湾映画]「海だけが知っている(只有大海知道)」を観た〜「夢幻世界」の感動がヤバい!
風在,海在,你卻不在…
風と海の中であなただけがいない
はいどうも、台湾で映画を観る人です、こんにちは。
先日、蘭嶼という台湾の離島に行ってきたばかりで、今も余韻が残っています。
この映画の舞台はまさにその蘭嶼。
とてもいい映画だったので振り返ります!(ネタバレなし)
目次
「海だけが知っている」あらすじ
美しい海に囲まれた台湾東部の離島・蘭嶼(らんしょ)の小学校に、新任教師ヨウ・ジョンシュンが赴任する。彼が受け持つクラスの少年マナウェイは祖母とふたり暮らし。父親は台湾本島に出稼ぎに行って不在である。そんな折、高雄で行われる先住民児童伝統舞踊コンクールへの出場を目指す話が持ち上がる。ジョンシュンは本島に戻るきっかけを掴むため、そしてマナウェイは父親の近くに行くため、それぞれの理由で練習に励み、ついに出場の切符を手にするが…。
2018年に東京国際映画祭で上映されたそうなので、そちらの情報から抜粋しました。
基本的には「クラスの少年マナウェイ」の物語です。
「台湾本当へ出稼ぎに行って不在」がちなマナウェイのお父さんがなかなかダメな感じです。
それでも、マナウェイにとっては唯一のお父さん。
たまに帰ってくるお父さんにいいところを見せたいマナウェイがひたすら頑張る映画です。
マナウェイが、健気で、一生懸命で、心が打たれます。
「海だけが知っている」みどころ
蘭嶼の暮らし
あまりクローズアップされているわけではないですが、舞台が蘭嶼という台湾の離島なので、風景や台湾本島とは違う習俗なんかも垣間見ることができます。
蘭嶼のインスタ映えスポットである椰油小学校もロケ地となっています。
また、蘭嶼は住人のほとんどが原住民タオ族なので、普段あまり原住民(失礼ながら「原住民」と一括りにしてしまうほど、縁がない…)と触れ合う機会がない僕には新鮮でした。
高雄の発表会
物語後半、蘭嶼の原住民であるマナウェイと同級生が「先住民児童伝統舞踊コンクール」でダンスを披露します。
そのダンスが良いです。
そのダンスだけでも十分良いのですが、前後のマナウェイの心情を知りながら観ると、より一層胸に響きます。
愛河の「夢幻世界」
ホラを吹きがちのお父さんが、蘭嶼に帰ってきた時になんとなくマナウェイに「高雄にも海はある。川もある。愛河という川は街の灯りで夢幻世界だよ」と言います。
それを忘れなかったマナウェイが最後に「夢幻世界」に出会います。
これがもう、この映画の一番いいシーンです。
今振り返っても鳥肌が立ちます。
ぜひ観て!
「海だけが知っている」感想
というわけで、とても良い映画でした!
別に「原住民のドキュメンタリー」「離島の暮らし」が主題になっているわけではなく、当たり前に存在しているものとして描かれています。
僕は、この映画の主題は父と子の物語だと思いました。
台湾に詳しくなくても、原住民に興味がなくても、人間なら誰でも楽しめると思います!
ちょろっと出てくる蘭嶼の様子とかも、もちろんそれはそれで良いです。
僕たちは蘭嶼に行ってきた直後だったので、ロケ地がいちいち「あー、あそこだ!」ってなるのも楽しかった。
「海だけが知っている」を観る方法
最後に、この映画を観る方法を2つ紹介します。
①iTunes。台湾アカウントお持ちの方はこちらからどうぞ。80元でした。
②台湾の動画配信サイトfriday。VPNを使えば日本からでも観られます、たぶん。69元でした。
ついでにオススメのVPNは↓からどうぞ。
「海だけが知っている」の舞台、蘭嶼って??
最後の最後に、こないだ蘭嶼に行ってきたときの様子をまとめたブログはこちら!