[台湾映画]「海角七号(海角七號)」を観たのであらすじと感想をまとめました

最終更新日

海角七号〜君想う、国境の南


はいどーも、台湾で映画を見る人です、こんにちは。

最近墾丁に旅行に行って楽しかったので、改めて「海角七号」を観ました。

何回見ても良い映画は良いですね!

 

こんな話を何人かにしたら、あれだけ一斉を風靡したのに、意外とこの映画を知らない人が多くて驚きました。

なので、知らない人でもあらすじがわかるよう、改めて内容を整理してみました!

「海角七号」は2008年の台湾大ヒット映画

海角七号は2008年に台湾で公開された台湾映画です。

『海角七号 君想う、国境の南』(かいかくななごう きみおもう、こっきょうのみなみ、原題:海角七號)は、2008年8月に台湾で公開されたファン・イーチェンと田中千絵主演の台湾映画、およびそのノヴェライズ化された小説。近年低迷を続けていた台湾映画界で、この映画は例外的な興行収入5億3千万台湾ドルを記録し、『タイタニック』に次いで台湾歴代映画興行成績のランキングで2位になった。公開当初は他の台湾映画同様それほど振るわなかったが、口コミ効果で瞬く間にヒットしたと言われる。原題の表記は『海角七號』で「号」が日本の旧字体に当たり、英語名は『Cape No.7』で、両題名とも直訳すれば「岬七番地」となる。日本語の題名はファン・イーチェンによる映画挿入歌『国境之南』からの引用である。日本では2009年6月に宮崎映画祭でプレミア上映された後、同年12月26日より劇場公開。

Wikipedia 海角七号

そうか、10年以上も前の映画ですもんね…

そりゃ知らない人多いですね。

「海角七号」のあらすじ

日本統治時代の終わりに出せなかった手紙が巻き起こすストーリー

台湾は1945年の日本の敗戦まで日本の一部でした。

なので、戦後「日本人」は台湾から引き上げる必要がありました。

しかし、それまでに人間同士は色々な関係を築いていました。

 

ある日本人の教師と台湾人の生徒は恋をしていました。

その日本人教師が、船で日本へ引き上げる際に、船上で女生徒へ手紙を書きました。

 

その手紙が60年の時を経て台湾の彼女の元へ発送されました。

それにまつわる話です。

主演は日本人女優の田中千絵

アミューズー田中千絵

この映画が僕たち日本人に親近感を抱かせてくれる理由の一つが、主演女優が日本人だということです。

彼女はこの映画で中国語を話しますが、日本語も多く話されるので、外国映画でないように感じられるシーンも多いです。

登場人物が台湾人(閩南系、客家、原住民、外省人、老若男女)、外国人と様々

台日跨國製作 《海角七號》音樂劇進行演員甄選

僕たちは「台湾人」「台湾人」と表現しますが、台湾人には色々なアイデンティティがあります。

エスニック的にも日本人とは違い、単一民族ではありません。

 

それ以外にも当たり前のように、

 男と女

 老人と大人、子供

と様々なカテゴリーの人物が登場します。

 

これら様々な人たちが明らかに意図的に配置されています。

僕たち外国人にはちょっと難しいかもしれませんが、注意深くみてみると面白いかもしれません。

 

そのみんなが、台湾の最南端、恒春というところでバンドを組みました。

積極的にやりたい人、やりたくない人、やらされている人…

 

最後にまとまるまでの紆余曲折がドラマとなっています。

「海角七号」の感想

最後に一つにまとまるところが感動的

様々に散らばったアイデンティの台湾(に暮らす)人が物語終盤で一つにまとまります

 

これが感動的なのが本作の見どころです。

それに合わせて音楽がたまらなく良い。

 

また、それぞれの登場人物にはそれぞれの複雑な背景があります。

感情移入しながら見てると、泣いちゃうよ!

中国語・台湾語・日本語のちゃんぽん、きっと昔はこうだった

これは2008年の映画です。

なので終戦から60年とちょっとの時点のお話。

だから20歳で終戦を終えた人たちは80歳くらいの設定になります。

 

なので、日本語世代の方々が今より多い状況。

月琴の国宝じいちゃんも、出し惜しみして最後に普通に日本語を使いました。

 

さらに、台湾最南端ということもあり、台湾語も頻出。

日常会話は当たり前に中国語。

 

3つの言語で繰り広げられるこの舞台、今では想像するしかないですが、

2000年頃ってこんな感じだったんですかね?

 

すくなくともあと数十年したら「日本語世代」はいなくなってしまうんですよね。。

ヒットした作品ではあるが粗は目立つ

この映画の監督はこれが出世作です。

なので、あまり予算も潤沢でなかったのでしょう、色々アラが目立ちます。

 CGがしょぼかったり

 音楽の質がまちまちだったり

 友子の中国語や大大ママの日本語が発音の割にやたらペラペラだったり

 中孝介の棒読みが酷かったり

それでも本質的なところはやっぱり良いです。

監督の日本人への感情(当てつけがましい雰囲気を感じる)もありますが、これはしょうがない。

田中千絵の性格は逆にリアルだと思う

映画を観るとわかりますが、田中千絵がとにかくギャーギャー叫び喚きます。

僕は当初、正直違和感がすごかったです。

「いやいや、日本人はこんなみっともない感情表現しないから」と思いました。

 

・気に入らないことがあったら大声で文句垂れる

・ホテルでクレームつけるときは「オイ、ちょっと待て!」

・酔っ払って大騒ぎ

 

ただ、僕自身台湾で暮らすにつれ、日本人も日本人ぽさを失う?抑圧が軽減される?ことが多いと思いました。

また、そんな感じの友人・知り合いも見てきました。

とにかく、この「変質した日本人」田中千絵のキャラクターもあながち間違ってはいないな、と今は思っています。

 

 

そういえば、限りなく蛇足ではありますが、物語の大きな転換となる田中千絵の酔っ払い事件。

「どうして私をいじめるのよ!」

日本人、普段このセリフ使います?

僕はこれ、すごく違和感あったんですよね。

 

でもね、今ならわかります。

台湾女子ウチの奥さんは、泣くと暴れながらこう言います「為什麼欺負我!」

たぶん、これの直訳じゃんねw

こういう風にキレ泣きする台湾人少なくないのかも。

 

まあ、名作ですし、ヒットした映画なので、観てみるのは良いと思います!

 

北村監督が超ちょい役で出てるのも面白いです。

台湾で根を下ろした日本人シリーズ:石の上にも10年——台湾映画監督・北村豊晴さん

「海角七号」はアマゾンプライムで無料で観られる

さてこの傑作映画、この映画はアマゾンプライムなら会員は無料で観られます。

日本語字幕でわかりやすい!

[copy_btn]

1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする