日本の美容師はどんどん海外に出ればいいのに、と思った話

最終更新日

先日、飛行機の乗換で香港空港を利用しました。街に出られる時間があったので、私が東京に住んでいた時の美容師さんが香港で仕事を続けていることを思い出し、久しぶりに髪を切ってもらいに行くことにしました。当時から彼とは話が合って、彼のスタイルも満足だったので、勤務店を渋谷から下北沢に移したときも僕はついて行きました。そんな彼が「海外で仕事をしたい」と香港に移住したのが2年前でした。

髪を切ってもらいながら久しぶりに色々な話をしました。その中でも特に印象に残っているのが、家賃の件でした。

彼の香港家賃が高い

彼は僕よりちょっと年上なので30代の中盤です。この二年間に香港在住の日本人女性と結婚しました。彼は仕事場から歩いて5分のところで二人暮らしをしています。彼の美容室は銅鑼湾という「香港の渋谷」にあるので、さぞ家賃が高いだろうと尋ねたところ、彼が言うには「狭いのにもかかわらず日本円で約25万円」とのこと。当然のごとく香港の家賃は高さに驚きましたが、それに加えて彼がそこを選んだことにはもっと驚きました。

日本の美容師は給与が不当に安い

ふと頭をよぎったのが日本での美容師の待遇の悪さでした。そこは香港でしたが、仮に日本であれば一般的な美容師が(たとえ二人暮らしといえど)25万円の家に住めるのだろうか?と思ったのです。日本の美容師レベルは相当に高いのに、給与が相当に低いという話をよく聞きます。先日も日経新聞にこのような記事がありました。

厚生労働省によると、10人以上の事業所で働く理美容師の平均所得は年295万8300円。全産業に比べ4割低い。

2018/9/15付日本経済新聞 人手不足でも「プロ」拒む 外国人、国家資格とっても働けず 

実際に厚生労働省の調査を具体的に見てみると「30代で給与が27万円程度、賞与が1か月分」だということが分かります。

給与が27万円で25万円の部屋には、住まないですよねえ。。

日本人の給与が上がっていない

海外に住んでいると現地は下手くそな場合が多いので、つねづね日本人美容師から日本で切ってもらっていたことを思い出し、日本の技術レベルの高さに驚き、懐かしむことが多いです。しかしながら上の記事からも分かるように、日本での美容師の給与はかなり低いようです。と、思っていたところ、こちら別の日経記事。

世界の賃上げに日本が取り残されている。大企業の賃上げ率は4年連続で2%を超えるが、主要7カ国(G7)で日本だけが2000年の賃金水準を下回る。

2018/1/22付日本経済新聞 日本の賃金、世界に見劣り 生産性の伸びに追いつかず、国際競争力を左右

「日本の美容師給与は不当に低すぎるのではないだろうか」から始まった考察であったのに、日本全体の賃金が伸びていないという記事を見つけてしまいました。つまり、美容師だけではなく、日本全体が(時代に取り残され、比較的に)低賃金なのだという考えがあるようです。

技術があるなら海外に出ればいいじゃない

具体的な給与額については尋ねませんでしたが、その家賃の額から彼は一般的な同年代の日本の美容師よりはかなり多くもらっているということが容易に推察できます。彼は以前から派手な暮らしはしていなかったので、全くの想像ですが、香港に出たことで東京にいた頃より倍程度の給与を得ているのではないだろうかと思います。同じ仕事、同じ職種で、海外に出ただけで倍の給与!香港でスピード婚をした理由も、単純に東京では暮らしに余裕がなかったけど香港では余裕がでてきた、ということなのかな、と思ってしまいました。(ついでに「香港+美容師+募集」でちょっと相場調べちゃいました笑)

とにかく、私は手に職があるわけではないので、ちょっとうらやましくなりました。(だったら何か技術学べばいいのですが)

これから日本は少子化でどんどん景気が悪くなると思います。私たちは(漫然に生きていてはダメで)積極的に生き残る方法を考えなければ、これから生き残れなくなるのかもしれません。手に職つけていらっしゃる方なら、外国語を学んで海外で仕事をすると所得が一気に増えるという方法があるのかもしれません。少なくとも英語くらいはやっておいた方がいいのかな…。

髪を切られながらそんなことを思いました。

ついでに

「台北+美容師+募集」で給与相場を調べると、僕が台北でお世話になっている日系の美容室も出てきました。その募集条件は「歩合60%、指名料500円」とありました。担当の方はパートで時短勤務をしているのですが、大人気で毎日毎日朝から夕方まで予約でいっぱいとのことです(本当に予約が取れないんですよ!)。そこはカットが500元で所要時間が1時間なので、仮に5時間/日(12時〜17時)、15日/月で働いた場合、月間で(500元*60%+500円)*5人*15日=22500元+37500円(合計15万円程度)。年がら年中予約いっぱいとは限りませんが、反対にパーマやカラーなどの高単価案件もあるでしょうから、実際にこの前後なのではないでしょうか。日本で朝から晩まで働いて統計上月給30万円未満の業種でも、海外に出ると月15日出勤・時短勤務で15万円稼げるなら、物価の関係もありかなり人生が豊かになるのでは!?もちろん、技術レベルは求められますが。

台湾が好きな美容師の皆さん、もし日本で給与にご不満があるようであれば、台湾で働くのもよろしいのかもしれません。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする