ホーチミンの暗闇レストランで泣いた

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昨日に続いて妻とのベトナム旅行での出来事。

ホーチミンにNoir.という面白いレストランがあります。

暗闇の中で食事をするというコンセプトのお店なんです。

暗闇って、まさに暗闇で、真っ暗で何も見えないところで食事をします。

一通り説明を受けた後、暗闇の場所に案内されて、そこでコース料理をいただきます。

料理の内容も「東洋」「西洋」「ベジタブル」の中からあらかじめ選択しておきます。

ネットにたくさん情報がありますので詳しく知りたい方は是非。

(トリップアドバイザー)

https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g293925-d7157553-Reviews-Noir-Ho_Chi_Minh_City.html

(ベトナム生活観光ナビ)

ホーチミン市の暗闇レストラン「Noir -Dining in the Dark-」に行ってきました

レストラン詳細は上記ページに譲って、個人的な感想を。

泣いたんです、僕。

「料理が美味しくて感動した!」とかではなくて。

※料理は美味しかったです。

本当に真っ暗闇で何も見えないので、当たり前のようにケータイはいじれませんし、

できることは「食事」「会話」「夢想」ぐらいです。

だいたい1時間程度のコースなので、

初めは「ワクワクする」だの「これなんだろう」で盛り上がりますが、

途中でネタも切れるわけです。

いつもだったらこの手持ち無沙汰をケータイいじってごまかせますが、暗闇だとできない。

で、急に怖くなってくるわけですよ。

だって暗闇ですよ。

暗闇って怖いんです。

眼前に何も存在がなくて。

向かいに座ってる妻と僕だけの世界が殊更に強調されるわけです。

そんなことを考えていたら、妻も同じように感じていたのかもしれません。

「どこにいるの?手をつなごう。」と甘えてきたんです。

そこは、本当に二人だけの世界なんです。そのほかに全く何も存在しなくて。

付き合い始めて6年以上、結婚して1年以上経ちますが、

ふと改めて、一生、妻と一緒に生きていくんだなーってしみじみ思うわけです。

将来、病気や事故で目が見えなくなって、本当に暗闇の世界になるかもしれません。

目が見えなくなる以外にも色々な障害はあるでしょう。

そんあ不便な中でも支え合って生きていくんだなと思ったら、急に。

しみじみ思っていたタイミングで、妻もこちらに手を伸ばしてきたので、

彼女との未来に急に想いを馳せてしまって。

複雑な感情が込み上げてきたのですが、

暗闇で誰から見えることもないでしょうから、静かに泣きました。

とんでもない体験でした。

2件のフィードバック

  1. いつも楽しく拝見しています。
    ところで、ぜひ書いていただきたい記事があります。
    日本人観光客は「台湾に来たらやっぱ紹興酒だろ」とか言ってますし、実際レストランやコンビニには紹興酒が必ず置いてあります。
    だけど、私も短くない期間、台北に住んでいますが、台湾人が紹興酒を飲んでる光景を見たことがありません。真夏はもちろん、冬でさえもです。もしかしてレストランとかコンビニの在庫の紹興酒って、日本人観光客向けではないですか?ここの不思議をぜひ調べて書いて欲しいんです!よろしくお願いします!

  2. コメントありがとうございます。
    そのご質問、まったくおっしゃる通りに感じています。
    ちょっと調べたいと思います

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