台湾人に「你聽得懂中文嗎?」と言われてムカついた話

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僕はそこそこ中国語がしゃべれます。

ただし、「そこそこ」レベルなので、ほとんどの場合は一発で外国人だとバレます。

なので一般的な方々は会話をしながら、僕の中国語のレベルを測り、難しい言葉を使わないようにしたり、ゆっくり喋ったりしてくれます。

とても優しいですね。

 

多くの台湾人はこのような対応をしてくれるし、そもそも外国人と話すときはこのように気を使ってくれる人が多いです。

 

僕の場合も、もし非日本語母語話者から日本語で話しかけられたら同様に対応します。

だからそれなりに、外国人に優しい態度をとるのは一般的なんだと思います。

 

ところが台湾では、話し続けてしばらくたった後、おかしなことを聞かれることがよくあります。

台湾人の「你聽得懂中文嗎?(アンタ、中国語わかる?)」がムカつく

pose_english_shrug_woman「アンタ、中国語わかる?」

「你聽得懂中文嗎?」

 

こう尋ねられことがよくあります。

よくありますと表現しましたが、実際は、5人に1人程度でしょうか。

とにかく地味に高頻度でこのように訊かれます。(僕だけに限ったことかもしれません)

 

この間の病院で診察してもらっている時でした。

医者がそれまで普通に中国語で会話していたにも関わらず、唐突に「你聽得懂中文嗎?」と訊いてきました。

 

コレ、かなりビックリするんですよ。

「はぁ?何言ってんの?」って。

だって、今まで散々中国語で会話してたじゃないの、と。

 

「そんなこと訊かれる隙もないくらいに中国語うまくなりなさいよ。」

と、いう批判はご容赦いただきたいんですけど、その日、眠れぬ夜にこの言葉を分析してしまいました。

 

すると、以下の考えが明瞭になってきたのでした。

アンタ、中国語わかる?」にムカつくのではない

まず、僕が外国人だとわかった瞬間や初対面の瞬間、会話で英語を使い始めた瞬間のタイミングで「アンタ、中国語わかる?」と訊かれるのであれば、なんとも思いません。

むしろ普通のことだと思います。

アンタ、中国語わかる?」と尋ねられてしまう原因

では今回の例を振り返ってみます。

 

先ほどの病院で診察中の例は以下の通りです。

(実際は全て中国語です)

医「今日はどうしました?」

僕「おなか痛くて」

医「熱はありますか?」

僕「あまり熱出ない体質なのに今回は38℃も出ました」

医「セキ、クシャミでてます?」

僕「それはないです」

医「ところでアンタ、中国語わかるの?

僕の自然な感情として、

①中国語がわかるから、それまでの会話ができていたんでしょうが!

②もし中国語がわからないなら「你聽得這麼懂中文嗎?」も「ワカラナイ」よ!

③僕が中国語できるかわからないのに、中国語でこんな長く話しかけていたの!?

これらの「…!?」とさせる感情が複合的にモヤモヤを感じさせているのだと分析しました。

 

それに、なぜその質問をこのタイミングでしてくるのか、全く理解不能なのです。

 

pose_english_why_man「意味わかんねーよ」

 

アンタ、中国語わかる?」がムカつく理由

さっきの内容を客観的に振り返ってみました。

 

①中国語がわかるから、それまでの会話ができていたんでしょうが!

→よく考えればわかるのに、相手の考えが及ばないことに対する苛立ち

(例:ダイエット中だって言ってるのに、デートでケーキ屋につれて行かれた)

 

②もし中国語がわからないなら「你聽得這麼懂中文嗎?」も「ワカラナイ」よ!

→平然と矛盾した行動をしてくることに対する苛立ち

(例:電車内で「イヤホンの音漏れがぁ!!」と騒ぐオジさんがうるさい)

 

③僕が中国語できるかわからないのに、中国語でこんな長く話しかけていたの!?

→自己満足の独り言を聞かされ続けていたのかと感じることに対する苛立ち

(例:趣味のウンチクを興味もないのに一方的に得意げに披露された)

アンタ、中国語わかる?」を挟んでくる理由

結局、台湾人が唐突に「アンタ、中国語わかる?」と聞いてくる理由は、まったく不明です。

誰か教えてください。

pose_ohno_man「勘弁してくれ」

 

書いてる途中で思いついた「もしかしたら」

まったく不明です…と言いつつ、これを狙って発言しているのかも?と思いつきました。

 

①「話ちゃんと聞いてる?」の意味

近い言葉で「你知道嗎?」

英語でも「You know〜?」と言いますし、日本語でも一通り喋った後「わかるよねえ?」みたいな事、言いますね。

それが単純に「你聽得這麼懂中文嗎?」と出力されているだけで、そもそも中国語がわかるかどうかなんて尋ねていない、会話のリズムを取っているだけ(もしくは相槌を促している)なのではないかという、相槌の一種説。

 

②「これからもっと難しい話をするけど大丈夫か?」の意味

相手からすると僕は会話のキャッチボールもしっかりしているし、一見問題はなさそう。

「でもこれからちょっと複雑な難しい話をしますよ、大丈夫ですか?」の意味の、レベル確認説。

口癖のようなものなのかなと思うしかないですが、やはりこう言われると、自身の生来の性格の悪さも手伝い、上述の理由でイラっとしてしまうので、ちょっと血圧に悪いです。

慣れるしかないのかな。。。

上海で中国人が使う「是吧」

ちょっと違うかもしれませんが、以前住んでいた上海でも似たようなことがありました。(口癖のようなものに対するモヤモヤ)

中国の上海あたりでは「是吧」をとにかく多用します。

 

僕は肯定を強要されているようで(もしくは確認する気もないのに確認の意味の「是吧」を使うなよ、と)とにかく慣れませんでした。

 

具体的にはこんな感じです。

<ホテルでチェックイン手続き>

員工「你好,入住、是吧

僕「対」

員「你的名字是**先生、是吧

僕「対」

員「住幾天?」

僕「三天」

員「住三天
是吧

僕「対」

員「不用早餐、是吧、你的房間是在六樓的」

僕「電梯在哪?」

員「電梯、是吧,在那邊」

 

hotel_front「是吧。」

一事が万事こんな感じ。

ただ、これもよく考えたら日本語の「〜でよろしいでしょうか。」と同じなんですけどね。。

 

外国人も日本で「〜でよろしいでしょうか」にモヤモヤ感かかえてることって、あるのかもなぁ。

1件のコメント

  1. いつも牛肉麺情報ありがとうございます(^^)
    牛肉麺さんのプロフィールといい、今回の内容といい、外国に住む日本人のふとした疑問や考えが知ることができたように思えます。
    興味深く拝見いたしました。
    これからもマイペースで結構ですので、ブログを続けてくださいねm(_ _)m

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