台湾映画「軍中楽園」を観た

最終更新日

Comments: 0


先月台湾を騒がした各モバイル通信会社の「499事件」(月額499元でネットが使い放題になるプランが安すぎて各所で行列ができた)に感化されてケータイの契約を見直した台湾で牛肉麺を喰らう人です、こんにちは。僕の場合は、契約プランを見直しても結局違約金が高すぎて、殆ど節約できない計算になりがっかりしました。
先日、友人が日本に帰国した際に観た映画だということで「軍中楽園」を教えてもらいました。台湾では2014年に公開されているようですが、日本では今まさに全国のミニシアターで上映されています。渋谷のユーロスペースとか、横浜黄金町のジャック&ベディとか、仙台のフォーラム仙台とか懐かしいなあ。
この映画は金門島のいわゆる慰安所が舞台です。
金門島は国共内戦の最後の前線で、アモイの傍にあり、地理的には殆ど中国大陸です。

劇中でも互いに巨大スピーカーで対岸にプロパガンダ放送をしているシーンがあるように、目視でも確認できる距離にあります。10キロ程度しか離れていません。つまり、国共内戦が落ち着いた後も緊張があり、軍隊も多数駐屯しているわけです。そこにあった慰安所での話。オムニバスの様に話はとぎれとぎれですが、それだけ色々なテーマが詰まっています。
金門の慰安所は「831(八三么)」と呼ばれていました。発音は「ばーさんやお」。中国ではいまも数字の1を「やお」と発音することがありますが、台湾ではほとんど耳にしません。友人からは軍隊では残っていると聞いたことがあります。タイトルの「軍中楽園」は一般名詞ではなく、831の通称でもあったようです。ちなみに831は電話の内線番号からきているそう。
舞台は今から50年前なので、現在とは状況が全く違って興味深いです。
特に外省人と内省人の葛藤。外省人1世がバリバリに活躍している時代です。話し方も内省人とは違い、それに対比されるように台湾語バリバリの人物も登場します。クライマックスでも国共内戦の悲哀が描かれています。
また、兵役の悲哀も描かれていました。当時とは緊張感も違うだろうし、そもそも兵役期間も当時は2年ですが、現在は4か月と短くなっています。現在も台湾のオジサンたちから「兵役同期はいまでも仲良し」という話をよく聞きますが、たしかにこのような生活があれば絆もできるだろうなと感じました。
あと、劇中で山東省出身の張さんという士官長が「軍隊を退役して餃子屋やる」と発言するシーンがあります。街中でも「老山東小張餃子館」みたいなお店がありますが、こういった一人ひとりのストーリーが背景にあるんだなと思うと、1個1元の餃子を食べるのにも感慨深い気持ちになってしまいます。
僕らは外国人なので(ましてや時代が違うし)、彼らの心情は分からないけれども、せっかく台湾に関わっているので、このような芸術作品を通じて少しでも理解に近づけたら、生活がもっと豊かになるかもしれません。ストーリーとしても面白かったです。
<日本語公式ページ>http://gun-to-rakuen.com
楽天で輸入DVDが販売されています。(台湾版なので日本語字幕・音声なし)
friday影音でストリーミング視聴もできます(台湾外からはVPN必要)

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする